2016-03-10
トピックス
今そこにある歴史
ある地方の何の変哲も無さそうな田舎道です。
強いて変わった点を挙げるならば信号が無い長い緩やかな下り坂なので、
左手の小高い所に白いバイクがじっと止まっているのを目にする事が出来るくらいでしょうか。
さて、白いバイクに乗った人に声を掛けられた人は上の写真、脇道を入った所に来るようですが
そこにで目にするであろうこの石、これはちょっとした由来のある物でした。
道の反対側に寺の門が見えますが、昔はこの石の所も寺の境内だったとの事。
1560年頃、川中島の戦い等でこの地方の覇権を握らんとしていた武田信玄が、
武運長久祈願の為に立ち寄った際、この石に腰を下ろしてしばしば休んだようです。
当時もここに松の木があったようで、いい日陰だったのでしょうか。
ちょっと興味を持って寺に入ってみたら、思いがけない収穫が。
写真の供養塔は、かつてこの地に興った滋野党のもので、今大河で放映中の真田丸、その真田家がその中から興ったとされる集団です。
観光旅行をしたわけでもないのに、思いがけない史跡巡りができてお得な気分になりました。