2015-02-24
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あるオーナーの訃報...
先日、埼玉県南東部の取引先であるお客様と食事を共にした。
そのお客様のお知り合いの方、50代半ばのご当主が
ある日突然亡くなられたと言う。
その方は地域では相当な資産家だ、という話だ。
しかも、今から1年程前にその方のご尊父様も
他界されているという。
つまり実父の死後、一周忌を経て新たな当主もまた亡くなってしまう
資産家がおられる事に言葉を失った。
その方の立場になって考えると、ようやく当代オーナーとして裁量を
振るえる環境になったのに、悔やまれる。
50代のオーナーという事であれば、様々な関係者と打合せを行ったり、
時にはお酒を飲んだり、旅行にも行ったりと、お金をある程度自由に
動かして、まだ色々な経験が出来るはずだと思う。
聞けば、相続と資産運用に深い悩みを抱えていたという。
それらは相談する相手や組織によって方向性がまるで変わってくるし、
正解も不正解も当然に直ぐには分からない、難しいものだ。
よって、段階的に多方面から検討する余地も必要だと思う。
我々のような常に入居者様やテナントなどのお客様と接している
現場レベルの人間にも最近の傾向や動向を聞いてみるのも
一考なのだが、時間も常に限られている。
今、ベストな選択をしたと思っていても、時代の流れや変化の前に
対応していく事が困難になっていくことについては歴史が証明している。
最後の決断についてもやはりオーナー自身、本人の裁量でもある。
どんな人間にでも悩みは尽きないというが、そのような時に何でも相談が
出来る知人もいれば非常に助かるものだ。
その方のご冥福をお祈りするほかはないのだ、そう思ってお店を出た。